Voigtlander color-skopar 50mm f2.8は開放の写りが好き

フォクトレンダー

世界最古のカメラメーカーの一つで歴史はあるけれど吸収合併を経て現在は日本のレンズ製造会社のcosinaが製造をしています

今回のカラースコパーは1960年前後くらいの古いもので3群4枚のテッサー型(Xenar)でフォクトレンダーがツァイスに吸収される前のものでトロニエさんという天才が設計したレンズです

トロニエさんについてはwikipediaを見たほうが間違いないです

ジャンク

ピントリングが少しジャリジャリしていたのでできる範囲でグリスアップして拭いてを繰り返しました

たぶん完全に分解しませんでしたし、どうバラすべきなのかもわからず、組み上げる自信もなかったのでできる範囲でです

その際に絞り羽根のところのネジをうっかり外して組み上げるのに半日費やしました

絞り羽根は二度とバラしたくないくらいには根気のいる作業でしたが一度構造を理解すれば2回目はスムーズにいきます

ゴミが入っていたのが気になって再度バラしたので2回絞り羽根を組み上げました

デッケルマウント

私はNikonのD600を使っているのでマウントアダプター経由で使用しました

一眼のフルサイズ機ですが後玉がミラーに干渉することもなく無限遠も出ました

写り

電子接点がないので正しいf値はわかりませんが開放f2.8ではハイライトに滲みが出る時があります

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

軸上色収差やパープルフリンジも若干出ますが気になりません

滲みと上手く混ざっていると言った方が良いかもしれません

オールドレンズとして考えるとかなり優秀で私の所有するLeicaのmacro elmarit r 60mm f2.8やmicro nikkor 55mm f2.8Sよりも出ません

周辺の描写に関してはどこまで許容するかですがf2.8でこれくらい写ります

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8
Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

どうやらこのレンズは開放で撮った方が好みなようであまり絞って撮っていませんでした

数少ない絞った作例だと周辺はこんな感じです

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8
Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

たぶんf5.6かf8くらいなんじゃないかと思います

もう一枚絞ったものでたぶんf11とかf13とかだと思います

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8
Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

回折なのか光がレンズに反射してたのかわかりませんが絞っているのに滲んでいます

色やコントラストは現代レンズの方がくっきりはっきり写ります

ですが個人的にはカラスコの色は割と好きで商店街のアーケード内での色が何とも言えず好きです

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8
Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

逆に日差しの下だと普通で面白さが足りないような気がします

あと技術の無さもありますが日陰と日向が一緒に写っているとなんか色が納得いきにくいです

Voigtlander color-skopar 50mm f2.8
Voigtlander color-skopar 50mm f2.8

まとめ

レンズ自体がパンケーキ並みに小さいので撮ってますよ感が少なくて良いです

逆に難点としてレンズが小さ過ぎてピント合わせがしにくく何度か指が写り込みましたし、ピントリングがかなり重いです

あとフィルター類をステップアップリングつけて流用しようとしたらピントリングが回しにくくなったりもしました

割と気に入っていますがここぞという時に持ち出すのは少し躊躇しそうです

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